花の町二宮ーアーカイブス
湘南の町二宮は昔から園芸研究のメッカとして有名でした。
華々しくオープンしたラディアン(生涯学習センター)ですが、この土地は二宮町にとってはかけがいのない場所だったのです。 旧園芸試験場は明治41年に県農事試験場園芸部として設置され、昭和28年には農事試験場園芸分場、昭和35年に園芸試験場と改称されて平成7年まで当二宮町で園芸全般にわたる試験研究を行っていました。(現在のラディアンの場所)平成7年に統合されて県農業総合研究所として平塚市上吉沢の地にあります。詳細は、二宮町教育委員会編集の「二宮町近代史話」を 戦前には梨の「菊水」や桃の「白鳳」が生まれ、戦後は、生食用の赤いタマネギ「湘南レッド」を全国に普及させ、またバラの新品種「フレンドソニア」「ラブミーテンダー」「湘南ファンタジー」スイトピー「ルナ」素敵な名前のアマリリス「スカーレットニノミヤ」等を世に送り出してきました。{園芸試験場で育成した主な品種の一覧による} また、1926年(大正15年3月)から東京帝国大学農学部果樹園が、現二宮町中里に移転し二宮果樹園と称されました。 2000年(平成12年4月)からは、東京大学大学院農学生命科学研究科附属農場 二宮果樹園(通称:耕地生産教育研究センター)と改称されて「学生と教官の研究の場としての役割と同時に、地域社会に対する教育活動についても重要な役割を担っています。農場が地域に対して広く門戸をあけ、市民が耕地における農業生産に関する重要性を認識したり、体験学習をしたりする機会を地域社会に提供することは、我々の責務の一つと考えています。平日には場内を市民に開放しています。また、春と秋には公開セミナーを催しています。また、夏と秋には親子教室やオープンファーム等を催し、小学生が土に親しめるようなチャンスを提供するような企画も実行しています。平日は農場の教職員は教育・研究に従事していますので十分に対応は出来ませんが、農業や食糧生産に関心のある方の見学を歓迎します。」と農場長は述べています。 敷地は約4ha。 昭和38年からは、東京農業大学 二宮分園(現在の名称は二宮柑橘園 敷地は約1.6ha。)もあります。 一方、二宮町には、梅の古木で有名な「徳富蘇峰記念館」、四季それぞれに華麗な花を咲かせる「吾妻山公園」(つつじ)、せせらぎ公園の菖蒲、葛川沿いの桜、林檎園のリンゴの花等の花の名所もあります。 特筆されるのは新興住宅地で競って展開されるガーデニングです。観光地カナダのビクトリアでは住宅地のガーデニングを見て回るツアーがありますが、二宮町の「緑ヶ丘」を花のシーズンに散策すると家と調和した見事な庭を見ることが出来、スモールビクトリアの趣があります。また、歴史を刻んだ古い農家の庭先にも見事な花が咲き競っているのを目にします。 これらは全て狭い地域である二宮町に集中した町の資産です。これらを有効に活用する施策があるといいですね |
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