秘密保護法案反対集会に1万5千人
日比谷野外音楽堂-国会へ
2013年12月6日

急を告げる秘密保護法案の審議が急転し自民党、公明党の賛成で成立してしまいました。多くの国民が反対するなか強行採決されたのです。この日、日比谷野外音楽堂で開かれた集会には1万5千人の人が集まりました。主催は秘密保護法」廃案へ!実行委員会、後援 日本弁護士連合会(日弁連)です。全国から集まった人々の熱気で盛り上がりました。集会アピールが採択されて国会までのデモ行進が行われました。日弁連を先頭に日比谷公園から国会までシュプレヒコールをしながら行進しました。国会を包囲すると各門前では秘密保護法案に反対する国会議員多数が声援を送ってくれました。
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集会参加者 舞台 行進に掲げられた横断幕 国会までスタート人人の波
人が多くてなかなか進めない 場内にはまだ多くの人が 国会へ向けて 会場が満杯で入場
できなかった人たちは門前で

保護法反対の大きな横断幕 国会へ向けて行進
集会アピール
 自民党の石披茂幹事長が国会周辺のデモに対して自身のプログで、「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」という、驚くべき認識を示しました。批判が巻き起こると、「テロ」の部分を削除し、「本来あるべき民主主義の手法と異なるように思う」と修正しました。何という政治家でしょうか。「特定秘密保護法案」でテロの定義が争点の−つになっている時に、民主主義社会で当然に保障されている言論・表現の自由にづく行動を「テロ行為」と同一視したのです。

 では、石破氏が言う「本来あるべき民主主義の手法」とは何なのでしょうか。

11月25日、福島市で開かれた公聴会で公述人7人全員が法案を批判したのに、その翌日、自民党、公明党などが、衆院の特別委員会、本会議で強行採決を行いました。原発震災に苦悩する福島をアリバイ作りに利用して恥じない暴挙です。同時に沖縄では、民意を体現していたはずの自民党国会議員と党沖耗県連に普天間基地「県外」の公約破りを強要し、屈服させました。どこが「民主主義の手法」なのでしょうか。

 参院でも同じ「手法」が繰り返されようとしています。民意を無視し、民主主義の手続きをないがしろにする、横暴極まりない安倍政権の一連の行為こそ、民主主義に対する「テロ行為」ではないでしょうか。しかも、与党が国会の多数を占める結果となった選挙は、裁判所から「違憲状態」「無効」と判断されているのです。

 秘密まみれで準備してきた稀代の悪法「特定秘密保護法案」を、この政権は今、しやにむに通そうとしています。国会の上に行政が君臨する官僚独裁に導き、市民・国民を監視して戦争へと動員するこの法案は、悪法と民主主義の転覆を図るクーデター法です。監視と重罰であらゆる人を萎縮させ、住民、市民、労働者の運動の手足を縛り、取材・報道、言論・表現の自由を窒息させて「知る権利」を奪うこの法案は、恐怖と威嚇で自由と民主主義を封殺するテロリズムと言うべきではないでしょうか。

 ここ日比谷公園で11月21日、1万人以上が反対の声を一つにしました。今、廃案を求める声があらゆる分野で燎原の火のごとく広がっています。世界のマスメディアが、国連が、人権NGOが批判と懸念を強めています。世論詞査では反対が賛成を大きく上回っています。
それでも、この政権は暴走をやめようとしません。
 この国は戦後最大の危機に直面しています。安倍政権の横暴を食い止めるために、きょう、ここに集った私たちは、来られなかった圧倒的多数の市民・国民と共に、そして世界のすべての良識ある人々と共に、行動します。私たちは、この法案を廃案にするまで全力を尽くすことを、ここに宣言します。

2013年12月6日

「秘密保護法」廃案へ! 12.6大集会

           参加者一同


素晴らしい町二宮