地層が美しい壕
(撮影:2009年3月8日)
2009年3月12日
64年前に終わった戦争の遺跡として二宮には多くの壕が残っています。全部で60以上あるようです。避難用の壕のほかに米軍が上陸して来たら秦野−二宮線を進軍する米兵をねらうため道の両側の山に掘られた壕もあります。殆どの壕が素堀です。壕は64年間人が入った形跡のない壕もあります。ここに掲載した壕は一色地区にある壕です。地層が非常に美しいです。太古の昔海底に箱根火山、富士山などの火山灰が降下して堆積した層が積み重なっています。その後隆起してこの地域の大地が形成されたようです。日光が届かないために植物が生えないで掘られたままの状態で残っています。何かの異変で地層がずれたり斜度が変わったりした地層の歴史を垣間見ることができます。地質学的にも、また戦争遺跡としても貴重なものです。今のうちに有効な手だてをとって保存することが必要ではないでしょうか。 画像をクリックすると拡大表示されます。 |