1945年8月5日・二宮空襲の傷跡-1

山川方夫の住んでいた家の弾痕 二宮ゆかりの建築家吉田五十八作
2008年7月6日写す

昭和18年山川の父親画家の山川秀峰邸として建築家吉田五十八が建てたもの。戦時中で建築面積なども制限のある時代の作品。随所に五十八らしい作風が見て取れる。天井の材質やむき出しの梁なども趣がある。山川が海を眺めながら執筆活動をしたと思われる2階の書斎もそのままだ。エッセー「海を見る」には、山川方夫全集第6巻 筑摩書房P385「その弾丸の一つは、いまだに家の大黒柱に刺さっている」とある。その玄関にある大黒柱には痛々しい機銃掃射による弾痕が生々しい。弾丸は今は抜かれて無い。現在お住まいのSさんのご配慮で撮影させていただきました。感謝いたします。
イメージが膨らむように白黒画像にしました。2008年7月6日撮影  ”夏の葬列”    山川方夫「夏の葬列」YOMIURI-ONLINE    画像をクリックすると拡大表示されます。

1階の和室の天井

天井の梁

2階の書斎

葦張りの引き戸

2階の書斎

1階の和室

大黒柱の弾痕

弾痕

弾痕


2階の書斎を見上げる

門扉

素晴らしい町二宮